COMPETITION

蒲郡BENCH ART PROJECT
学生チャレンジコンペ2024

最終審査結果

応募作品数 : 101作品 (延べ124人)
応募登録数 : 155組 (うち 不参加等 54組)

★最優秀作品賞

たゆたう日陰

川口弘誠、大谷和之 / 工学院大学大学院

私たちは蒲郡の自然を全身で感じるために、腰掛けではなく地べたに座れる居場所をつくる。布は居場所となる陰をつくり、風を受けてなびく。蒲郡の美しい景観を損なわないよう、細くも頑丈なカーボンロッドと布一枚によって構成された居場所である。

★優秀作品賞

暮らすように包まれる ~市内を包み込む山々と市民の暮らしを、身体性に落とし込む~

山口篤、一杉健洋 / 早稲田大学

市内を包み込む山々の大地形を、ベンチという身体性に落とし込むことで、市民の暮らしの豊かさ、居心地の良い原風景を体感できる居場所となる。多様な断面パタンで様々にくつろぎながら緩やかに向き合い、みんなの居場所として心までもが包み込まれるだろう。

★優秀作品賞

みかんのじゅんかん

安田珠実 / 大阪公立大学大学院

オレンジロードの終点であるこの場所を拠点に、街中にみかんを模したベンチを設置する。観光客には街歩きを通じて蒲郡の「日常」を体験してもらい、地域住民には見慣れた風景の中に突然現れるみかんによって、アートとしての「非日常」を提供する。

★佳作賞

お貝銭箱

石原慶仁 / 名古屋芸術大学

竹島から持ち帰る貝殻には価値がある。なぜなら厳選するから。 その価値ある貝殻を、完成という目標のために入れるかを問う使用者参加型のベンチ。 貝殻を入れることで完成したベンチは見た目だけでなく、 入れた人の感じた価値が貯まっているだろう。

★佳作賞

つのにつのる

棚木 美晴、水川 京香 / 日本大学

蒲郡の自然豊かな景色を多くの人に知って欲しいと思い、藤原俊成の和歌に登場し、強さの象徴として縁起がいいとされている鹿の角をモチーフに設計した。遠くから見て思わず近づきたくなるベンチにすることで、景色に気づいてもらえるのではないかと考えた。

★審査委員特別賞(ナガオカケンメイ)

Mountain

松崎朱音、細川明日香 / 名古屋市立大学大学院

私たちは、この公園から見渡すおおらかな自然の景色を阻害する人工の素材を新たに持ってくるべきではないと考え、地形を隆起させたベンチを作った。ベンチは地形の高さ、角度、海側と公園側の距離感が一定ではなく、さまざまなアクティビティが生まれる。

★審査委員特別賞(浅井裕雄)

 民藝ノ腰掛

權田 結衣、福西 優斗 / 中部大学

街中のガードパイプに、腰掛けた経験はあるだろうか。人命を守る役割に加え、道中の腰掛としての機能を無意識に付与されたガードパイプは、街に溶け込む民藝品=アートである。竹島に大量放棄された牡蠣殻を材料に、新たなベンチの在り方を提案する。

★審査委員特別賞(髙野眞吾)

The Ribbon Sways on the Horizon

岸 海星 / 明治大学

私たちはリボンと共に蒲郡の地に足を運んだ。リボンを持って海辺に立つと、リボンはなびく。身体と自然の応答の中で初めて生まれる形がある。私たちの日常に確かに存在する、風や重力といった不可視なコンテクストから形態を導き、人々の居場所へと翻訳する。

★審査委員特別賞(大角真子)

海と大地のベンチ

奈須遥香、藤岡克典 / 芝浦工業大学

海辺にある素材を一つ用いてベンチを作ることが出来ないかと考えた。 万里の長城や法隆寺でも用いられた「版築」は、土を突き固めて壁をつくる工法である。 このベンチでは、版築が大地を、エポキシ樹脂が海をあらわしている。

応募作品一覧

時を眺め、記憶を溜める

海江田柊斗 / 中部大学大学院

蒲郡は海と山に囲まれ、豊かな風景が広がる街である。海の「水」と大地の「緑」が交わる対象敷地において、時間のメタファーとしてのベンチを構想した。座ることで時の流れを感じ、蒲郡で生きる人々の中に流れる時間や記憶を内包するようなベンチを提案する。

ココハナビ

齊藤うらら / 名古屋造形大学

それぞれの大きさや高さで輝く花火のように、人が忘れがちな小さな輝きから大きな輝きまでの全てが素敵なものであることを再確認できる場にしたい。 蒲郡の素敵な花火をいつでも思い出して、心を温めて欲しい。 そんな想いで提案させていただきます。

はなれないで

髙橋杏実 / 金城学院大学

八百富神社の御利益の一つである縁結びをイメージしたベンチ。座面も丸くカーブしているため座ると自然に中心に集まるようになっている。縁と円を掛けたかたちと、私の学生時代の思い出をもとにこの縁がこれからも続いていくように。という願いを込めた。

NetWeb

北川壮太 / 大同大学

海と関わる文化がある場所では必ずある漁業、そこでよく使われる「漁網」を使用することをイメージした作品。強度と柔らかさをもった網は腰を掛けると自分を優しく捕まえて長時間くつろぐことが出来る。腰を掛けずにただ寄りかかって休むのも良い。

止まり木

明石真奈 / 徳山工業高等専門学校

竹島入口にある鳥居をモチーフにベンチを設計しました。鳥居には門のイメージがありますが、その語源に止まり木を意味するという説もあります。今回は、鳥居の止まり木としての役割に着目しました。貫の部分足をかけて鳥の気分を味わうことができます。

永縁

田中 千歩、野崎 遥菜 / 畿央大学

蒲郡の象徴である竹島をモチーフにベンチを設計した。多角的な方向から見た竹島の形がひとつになったこのベンチで、蒲郡の海と竹島を見ながら心安らぐ時間を過ごしてほしい。竹島と地域の人の縁、ベンチに訪れる人の縁が永遠に続くように思いを込めた。

手のひらの中のベンチ

山田 佳貴 / 京都芸術大学

手のひらに、そっと握りしめた粘土は、 人の手から生まれた有機的なフォルムに形を変えます。 握ったときに生まれる滑らかな曲線と柔らかな凹凸を、 座る人を優しく受け入れるベンチとして設計しました。

心境界

河野 初夏 / 金沢美術工芸大学

私は蒲郡市を知らない。そんな私がこの市を好きになった瞬間をこの作品に込めた。竹島橋を渡った時、目の前に広がる竹島の自然に圧倒された。感動する時、誰もが何かきっかけがあるはずだ。そのきっかけは私が竹島橋を渡った時とリンクし、境界となる。

TUNAGU

王 美鳳、今井 るな / 金沢美術工芸大学

蒲郡市は歌人や文学、映画のゆかりの地。昔は手紙や文字を通して、今はSNSなどで人々は繋がっている。繋がりを感じる連続した形は、郵便ポストから手紙を送っているようにも見える。ベンチの上の手紙からは、過去と今、人と人を繋ぐ体験ができるだろう。

yorimono

三宅航、筒井徹心 / 金沢美術工芸大学

漂着物のことを、繋がりを意味する「寄り物」と表すことがある。私は、人々が様々な地方から蒲郡市に訪れる姿はまるで漂着物のようだと感じた。このベンチが、人々が蒲郡市に漂着するまでの出来事に思いを馳せ、他の漂着者と繋がれる場所になることを願う。

THEATER

中川紗那 / 明石工業高等専門学校

竹島を望む美しい風景が広がる三河湾。同じ風景であるようで時間とともに変化していく。明けてゆく空、人々が行き交う日中、夕暮れ、そして星空。忙しい日々のなか移りゆく風景を、大きなアサリの上で映画を見るようにのんびり楽しみませんか?

龍乃舞 ~ 背に乗って海を望む ~

廣瀨 すみれ / 武蔵野大学

蒲郡市に語り継がれている伝説 「龍神」 三河湾特有の穏やかな波と龍神の軽やかで美しい曲線が織りなす形状。 見えないものを形にし、なだらかで自由な造形を利用することで訪れる 人々が龍神に守られているような抽象的なアートベンチを考案する。

波浪

張 暉 / 武蔵野大学

子供や高齢者などさまざまな人を考慮しダイバーシティなベンチを作っている。竹島公園の三河湾からインスピレーションを得たこのデザインは、全体的に波打つような段差がある形をしており海の色を象徴するグラデーションの青を使っている。

隔てないベンチ~折り紙から作り上げる構造~

木澤花夏、山口誇生 / 武蔵野大学

隔てないベンチとは…敷地に訪れた際、ベンチの利用者層が限られていると感じた。そこで、座面の位置を低くし簡単に座れることで、誰でも隔てなく利用できるという意味。また蒲郡の海とベンチの置かれる陸地が隔てなく続くという2つの意味を込めた。

ふるさとの波

谷澤綺留、吉嶺唯菜 / 愛知産業大学

過去から現在まで、日常は変化し続けている。 その中で生活に根付き、未来に残るものとはどんなものなのか。 どんなに蒲郡の景色が変化しても、変わらず日常にあり続ける三河湾。 海の波と同様に蒲郡の人々の暮らしの一部となるベンチを提案する。

SHELL

松﨑 陽大 / 金沢美術工芸大学

「貝殻を感じるリラックスベンチ」をコンセプトにデザインしました。日差しの強い竹島園地公園での新たな休憩スペースとして利用されることが目的です。貝殻らしいデザインにすることで、休憩しながらも海を感じられるようにしました。

思い出

岡元 アイミ / 名古屋モード学園

家族や恋人など大切な人との時間を思い出として残したい。記憶に残りやすい聴覚、視覚、嗅覚を邪魔 しないように、大切な人と過ごす思い出を心にしまい込めるようにアーチ状にしました。まるで海に座 ってるかのような写真が撮れるように設計しました。

深海の覗き穴

井上双葉 / 名古屋モード学園

ベンチの中央に、望遠鏡のような形で丸く穴のあいた縄が設置してあり、穴を覗くと蒲郡で獲れる魚のワガとメヒカリが目にはいり、海中を覗くような形で、魚たちを発見する体験ができます。 蒲郡について知れるきっかけの一つになって欲しいと考えています。

水谷公則 / 名古屋モード学園

蒲郡市の竹島に訪れた人々との「ご縁」を大切にし、このベンチに座った人々との繋がり、ゆかりの地となれるベンチを提案します。高さの違う座面を設けることで、座高の違うパートナーや、親子でも同じ目線で竹島の景色を楽しんでいただけます。

波を感じられるベンチ

北沢 七瀬 / 名古屋モード学園

波のような曲線を描き、海に入らなくても海を感じながらリラックスすることが出来る。 また様々なくぼみを作ることで、腰掛けるだけでなく軽く横になりよりくつろぐことが出来る。どのくぼみにもハマることができるので使い方次第であらゆる座り方が出来る。

水光

小椋開生 / 名古屋モード学園

“どの段でもくつろぐことが出来るベンチ”をテーマに制作しました。訪れる人々にリラクゼーションと瞑想の場を提供します。夜に水面に反射している光を意識して曲線を制作し海の自然美を調和するように、視覚的にもリラックスできるデザインにしました。

波に乗る

五由出紗妃 / 名古屋モード学園

気泡の入った軽い波に乗ってそれぞれの心地よい時間を過ごす。時には一人ベンチに寝転び、緩やかな波に揺られながら空と海の青さに癒されたり、時には、家族、友人、恋人と波に乗った楽しい時間を過ごしたり、様々な人のそれぞれの時間に寄り添うベンチ。

海に流れ着いた丸太

鈴木 新大 / 名古屋モード学園

自然と調和し、エコフレンドリーなライフスタイルを提案しシンプルで洗礼された海に流れ着いたかのような丸太と海の雰囲気を楽しめる

波を感じるベンチ

  増田夕鈴 / 名古屋モード学園

海の近くで日差しが強く、日焼けが気になる→屋根をつけ、日陰を作りつつ覆われることがうまれでプライベート空間が生まれ、落ち着く空間ができる。

エンチ

井伊洸暢 / 名古屋モード学園

全体が円形になっており、全員が全員の顔を見て交流ができるベンチを設計しました。

23.4°見上げて

深津 啓太 / 名古屋モード学園

「知多半島の美しい海の美しい海を眺めながら地球の地軸に身を預ける」をコンセプトにベンチの背もたれを23.4°にし、背面に地球の地軸を刻印することで利用者の方に海を眺めながら、地球の地軸と一体感を感じることができるにように設計しました。

透けるベンチ

倉野陽向 / 名古屋モード学園

全体的に丸みを持たせて、POPで明るいイメージになるベンチにし、座面をガラス素材にする事で海の海面を表現しました。 座面をガラスにして透け感を出しながら、熱に伝わりにくい特徴をもつガラスブロックを使用しました。

海に入らなくても波を感じられるベンチ

 佐々木 志帆 / 名古屋モード学園

座面が片方だけにあり、脚が曲線になっていることからゆらゆらと波乗りのような状態になります。落ち着くベンチにするため、オットマンを設け、足を伸ばして海を見て潮の匂いを感じ、涼しい海辺の風を感じながらくつろげる設計にしました。

インターグレイション

岩野はな / 名古屋モード学園

水の上に座っているように見えるベンチ。正面から見ると座面と海がかさなり、まるで海の上に座っているように見えます。海と言ったら波だと思うので、円の形で波を表現しました。座り方は自由で、自分のベストポジションでくつろぐことができます。

Step bench

竹木 快 / 名古屋モード学園

多人数が座れるベンチの設計を提案します。快適性と耐久性を重視し、幅広い年齢層や体型に対応した高さと奥行きを確保します。また、公共の場での使用を考慮し、安全性とメンテナンの容易さも重要な要素としています。

境目

田中沙和 / 名古屋モード学園

空と海の境目。海の中にある気泡、空に浮かぶ雲の間に座るベンチ。気泡や雲に座るかのような不安定さを筒の形で表現しました。

みかんベンチ

伊藤 心 / 名古屋モード学園

蒲郡で調べたところ蒲郡みかんがとても有名でした。 そこで、みかんを使ったベンチが作りたいと思い、長崎にあるフルーツバス停 というかわいいデザインを参考にし、巨大みかんの中がベンチで休める空間にしました。

エターナルウェーブ

井戸蓮 / 名古屋モード学園

黄金比が持つ永遠の美しさと、波の動きを組み合わせ表現させたベンチです。

ガラスに包まれるベンチ

高塚 美紅 / 名古屋モード学園

後ろに映り込む三河湾に溶け込むようにデザインしている。

かもめの戯れ

兼子 美香 / 名古屋モード学園

何匹ものかもめが戯れて飛んでいる様子をベンチにしました。周辺の竹島や三河湾を見た時に、景色に馴染み、邪魔にならないようなシンプルなデザインにしました。

Moon Bench

鷲見日向 / 名古屋モード学園

自然との調和を重視し、月の美しい曲線を取り入れたデザインが特徴です。 快適さと持続可能性を追求し、海辺でリラックスできる特別な空間を提供します。

shining star

杉山明日花 / 名古屋モード学園

ベンチから見える広い海のように、私たち学生は可能性に溢れている。星型のベンチは、きっと自分も誰かにとって光り輝いている存在なんだと思わせてくれるはず。穏やかな自然の中で自分が描いた未来へ進もうと前向きな気持ちになれますように。

ほんと、つながる

高橋 佑佳 / 関西大学

一冊の紙の本を多くの人が読んだ痕跡から温かみを感じ、人や土地とのつながりを得られるよう、本棚付きのベンチを考案した。地域や近隣施設に関連する本、ノートとペンを設置し、訪れた人々のメッセージからも、つながりを感じてほしいと考えている。

環境装置―人間・風変換型―

新城アレシャンドレ / 中部大学大学院

地域の伝統継承者は減少し、長い歴史を持つ三河木綿の存在も薄れてきている。 私は、日常的に木綿と触れられる作品を提案する。 この作品では、人々が風となり蒲郡を旅しているような感覚となることで、 蒲郡における三河木綿の魅力を再発見するだろう。

KIKKAKE

大塚慧哉 / 愛知産業大学

故郷である蒲郡市には特別な思いがあります。幼い頃から見てきた美しい海を守るためにも、地域の再生ロープを生かしたベンチを考案しました。造形は周囲の景観をモチーフにし、潮風が通り抜け、日陰を生む心地よいベンチとなっています。

かたらう竹

大野 亜美花 / 愛知淑徳大学

竹島の竹の字を変形し、座面の形は波模様をイメージしました。素材は海に日光が反射してキラキラするのと同じイメージで、ガラスを選びました。ベンチとしてだけでなくオブジェとしても好んでもらえるよう、風景に馴染む美しいものとなるよう意識しました。

あいだのベンチ

永田 / 徳山工業高等専門学校

このベンチは、人同士や、人と自然の間にある調度良い距離をテーマに設計しました。そのために、自然や人工物のそれぞれの要素が合わさることで、自然と人との境界線を曖昧にしつつ、色使いによって、完全に溶け合ってはいないことを表現しています。

汐織 -siori-

山口慧、吉規朝香 / 工学院大学

三河湾の穏やかな風に連なる山々。ゆらめく水面には汐の香りが漂う。座ることで見えてくる、海のさまざまな表情。座ることで生まれる、隣のひととの出会い。蒲郡の大自然が織りなす風景を継承したこのベンチが、まちの新たな風景となることを願う。

月日

浅田悟志 / 名古屋モード学園

月と太陽、そして二つの半島に挟まれる蒲郡を表現したベンチは、裏面に模様が刻まれている。長い年月その場所に置かれることで跡が残され、沢山の人が座れば座るほどベンチにもより負荷がかかる。座った人達の思い出と一緒にその月日を地面へと刻みこむのだ。

綱ぐ

望月 隼太郎、矢頭 岳 / 大同大学

ここ蒲郡市は古くから繊維産業が盛んな町として知られている。そこで繊維ロープに着目し、「編み込む」をコンセプトに設計を進めた。反射による「景色」、利用する「人」、産業の「歴史」、「時間」による風化が綱のように編み込まれてゆくベンチを提案する。

Voyage

三ヶ田雄貴 / 大阪大学大学院

三河織物の伝統が息づく、「繊維のまち」蒲郡。 その海辺に浮遊する、1枚の『帆』。 ある時は腰掛け、またある時はもぐり込む。 空の光を浴び、潮風をつかみ、まるで眼前の大海原へ漕ぎだすよう。 遥か昔、俊成が夢見た航海は終わらない…

CROWN

江葉柊吾 / 大同大学

みずみずしさが魅力な蒲郡市にもう一つのみずみずしさをプラスするベンチ。水が跳ねる瞬間、王冠のようなベンチとして使い、雨の日にはアート的なオブジェとして蒲郡市の魅力を引き立たせることができる。

海浪

キョ ゲツ、チョウ エイ / 名古屋造形大学

海も蒲郡の特徴の一つであることから、ベンチの折り方によって、波が上下に浮かんでいるような感覚を実現したいと考えている。鏡を使って壁に芝生と海を映する。ベンチに座ると海に面し、後ろの鏡にも海が映る。人々に自然に囲まれているような感覚を与える。

From Shorelines to Structural Blocks: Recycled Oyster Shells for an Urban Furniture Design 海岸線から構造ブロックへ :牡蠣殻のリサイクルによるアーバンファーニチャー

アミラ エルクシャウ / Kyushu University

蒲郡は海と深く結びついた地域である。ここに海に触れることのできるベンチを作りたい。 社会的な帰属意識を育むこと、経済的に地域の独自性を宣伝すること、環境的には廃棄物となるはずの材料を再利用することの3点において持続可能性を達成できる。

穏やかな水面に浮かぶ雲

Clifford Theys / 佐賀大学

このベンチのデザインは、竹島の自然の本質を抽象化し、安定性を持たせるために一部を埋めた堅固な石の土台で島を表現しています。浮遊する木の板は雲を象徴し、堅実な形と軽やかな形の対比によって、陸、海、空の間に視覚的な調和を生み出します。

Tensegrity Pantheon

ヘイン テット ソー / 佐賀大

The idea is a combination of ancient greek architecture and modern structural engineering.

Hibiscus

今岡 咲絵 / 徳山高専

蒲郡市の市の花であるつつじをモチーフに、つつじのようなハイビスカスのような形のベンチを作りました。まるで花びらに包まれているようで、落ち着くことができるこのベンチは、座るだけでなく見た目もインパクトがあるのでシンボルにもなります。

みかんの見る景色

池谷 隆太朗 / ものつくり大学

三河湾が見える山麓で生まれ育った蒲郡みかんに座って海を眺めてはいかがでしょう。蒲郡市の美しく豊かな環境のすべてを吸収して育ったみかんベンチに座ると物事の良いところがいつも以上に見えるかもしれません。

新しいリフレッシュのかたち

藤原啓義 / 摂南大学

「多機能ベンチ」は、広場や海辺、歩道での利用を想定し、さまざまな休息スタイルに対応するデザインです。くねくねした形状が、座る、寝転ぶ、もたれるといった多様な体勢を可能にし、波を連想させるデザインが海辺の風景にも調和します。

Gravitate Me to the Moon

山北 良太 / 芝浦工業大学

竹島まで続く砂浜の潮の満ち引きに着目した。遥か遠くの月の存在を確かに感じさせてくれる巨大な自然現象は蒲郡という場所に新たな価値を生む。幼少期の月のイメージである、デフォルメされた三日月形によって物思いに耽ることができるベンチを提案する。

水天一碧 -Welcome to Takeshima-

楠 美運 / 千葉大学

元々オブジェとして制作した立体を、ベンチとしてのスケールにまで引き上げたものです。空と海と竹島、そして人を繋ぐベンチ。物理的な安定を欠きながらも、浮遊感・高揚感を得ることで、水平線に座っているような自然との一体感を目指しました。

わたしだけの

所 萌々果 / 京都工芸繊維大学

体全体でもたれるベンチを設計した。無機質なこのベンチにもたれると、周囲の情報を遮断された空間で、目の前に広がる空や三河湾、竹島の美しさを直に感じられる。騒がしい現代社会に疲れたら、時間を忘れてこのベンチで雄大な自然と向きあってほしい。

「 」

鈴木里緒 / 愛知淑徳大学

ただ座るだけのベンチではなく、ここにある景色丸ごとアートになるようなベンチを設計したいと思った。写真を撮る角度で景色が変わるため、この「 」の中に閉じ込めたり、座って海をぼーっと眺めたり、あなただけのストーリーをこの蒲郡で作ってほしい。

xiangzhi / セントラル・セント・マーチンズ

このベンチのデザインは、海洋散骨を選んだ家族が感じる喪失感に応えるために、蒲郡に穏やかで静かな小空間を創り出すことを目的としています。 このデザインは、自然の雰囲気の中で人々が亡き人との繋がりを感じられる共通の追悼空間を創り出し、心に慰めと温かい思い出をもたらします。

TKSM

藤枝暖生 / 愛知淑徳大学

見方によって異なる「T」「K」「S」「M」が現れるベンチ。東面では橋、北面では海と水平線、そして正面からは竹島が眺められ、フォトスポットとしても楽しむことができる。見え方の変化するベンチを楽しみつつ、竹島や海、橋、にぎわう人々などといった様々な風景を満喫してほしい。一面的な視点だけでなく、様々な角度からこの場所を見てほしいという願いを込めて設計した。

招福の願い

長谷川愛実 / 愛知淑徳大学

竹島には、宇賀神社、大黒神社、千歳神社、八百富神社、八大龍神社の5つの神社が存在し、古くから崇敬されている。 5つの神社の御利益と縁起が良いとされる五角形を掛け合わせ、竹島とこのベンチを利用する人の幸福を願うようなベンチアートを設計した。

竹の呼応

假名垣 鋭、小坂 知輝 / 早稲田芸術学校

敷地は営みのある風景とまちの間に位置し、時間軸から生じる時々の瞬間や陸と島の風景を切り取るよう設計した。竹島の名の由来である竹を意匠に採用。この提案で、蒲郡がもつ時間軸と日常の景色の魅力を簡潔な操作で閑寂でありながら豊かな空間を築く。

なみなみなみ

青井 咲都、竹内 萌華 / 愛知淑徳大学

想いを馳せる、音を聞く、休憩をする。蒲郡の山と海に囲まれた自然豊かな地形を活かし、山や海、風の自然のいろいろな「なみ」をかたちに取り入れたベンチを設計した。「なみ」は自然に調和し、多様な空間と時を生み出す。そして、訪れた人の居場所となる。

wave

徐東材、濵ほのか / 多摩美術大学

鉄道が開通し、海辺に宿が出来始め、そこから観光地になった蒲郡市。ホテル竹島、蒲郡クラシックホテルなど歴史あるホテルが多く、リゾート目的で来る人が多い。宿から散歩目的で外に出ると、目の前には海が広がり、眺めているとその光景に意識が奪われる。そしてまるで自分が波の上にいるようにさえ感じられる。そんな感覚を波型のベンチを通して体感してほしい。

     奏(kanade)

橋本 竜季、小沼 飛翔 / 日本大学

設置場所の芝生広場では竹島の美しい景色を眺望できる場所であるため、三河湾を見ながら心地いい空間にしたいと考えた。竹島は八百富神社があり音楽の神、弁財天が祀られている。弁財天様に向けて「音を奏でる」そんなベンチがあったら楽しいと思った。

海まであと一歩

石井 佑弦 / 千葉大学

海の目の前にある芝生という空間を活かせないかと考え、浮輪型のベンチを提案しました。公園の芝生を緑の海に見立てて、かつ本当の海も見ながらゆったりと浮かぶことができます。座る人だけでなく見ている人も面白いと感じてもらえるものを作りました。

椅子ベンチ-逆成り立ちベンチ-

三津田 佳歩 / 徳山工業高等専門学校

“椅子”は会意文字と象形文字を組み合わせた熟語である。 物や様子から作られた漢字から、物をつくる逆成り立ちを考えた。 一人が腰かけるための家具”椅子”を複数人が腰かける”ベンチ”でつなぐことで、「一人だけど一人じゃない」ベンチにした。

波打つ風景を紡ぐ

昌子叶 / 横浜国立大学大学院

ゆらゆらと漂う風に乗るように座ることを楽しんでもらえるベンチを考える。一本の帯状の「鉄板ベルト」と様々な大きさ形の石によって、波打つ風景の中にベンチに人が居ても居なくてもそれが彫刻のようにポツンと存在する風景を作ることを提案する。

波のしらべ

深津千賀、安間千晴 / 女子美術大学

三河木綿を使用したファブリックガラスのベンチです。 座る人が三河湾の波の一部になったような気分になれるデザインにしました。 伝統的な藍染と「三河縞」と呼ばれる美しい縞模様と曲げガラスで、三河湾の穏やかな波のリズムをデザインしました。

ブロックマップ~竹島から蒲郡の魅力を~

西 姫奈、遠藤 幹大 / 大同大学

蒲郡の豊かな(のびのびとした)自然の中で、豊かな(たくさんの)魅力を伝え、  これからの観光が豊かになる(発展する)ようにという思いからこのベンチを設計した。 三河湾に浮かぶ小さな島々をモチーフとし、それぞれの島で蒲郡の豊かさを表現した。

船とフレーム

福岡佑梨 / 愛知淑徳大学

蒲郡を見学したとき、海沿いにある船と太陽に反射して煌めく波間が印象的でした。写真を撮りたくなるような風景が写真にも記憶にも残るといいなと思いこの設計にした。ベンチを少し離れたところから見ると島や夕日、波間が写った写真に見えるようにしました。

Yama Rest (ヤマレスト)

Afif Fauzan Muslim / 佐賀大学

「天下の奇祭」と呼ばれる三谷祭は、"山車(やま)"と呼ばれる美しく巨大な車を、大勢の男性氏子が力強く曳いて海に入ります。 ベンチのデザインは三谷祭で使用される山車にインスパイアされています。ベンチは、多くの人々によって海に運ばれる山車の形を模しています。

GAMAGORI frame

佐藤 新葉、岡本 歩睦 / 大同大学大学院

蒲郡には美しい自然が溢れている。様々な自然に囲まれてまるで時が止まったかのような体験ができる。「蒲郡ならではの魅力」をこのように捉えた。その美しい景色を切り取ったかのような壁を設計しその景色が最大限生かせるようなベンチを設計した。

Takeshima Rhythm(竹島リズム)

チャヴァチャート コムソン / 佐賀大学

「Takeshima Rhythm」は、竹島の特徴と三河湾の穏やかな音波を融合させたデザインです。ロマンチックな地平線に沿い、八百富神社の神聖な軸に敬意を表してカーブしています。このベンチは、神社を訪れるカップルのために設計されました。

大森梨央 / 工学院大学

3つのつながりを意識しました。これを意識した理由は、新たに何かを作るという事を考えた際に、この地域に「付加価値」をつけることができるものをつくることが大切であるとい、「つなぐ」という言葉をポイントにその付加価値をつけようと思ったからです。

特別。

有賀千紗 / 金城学院大学

視覚だけでなく、身体や心でも、豊かさを感じられるベンチを設計した。存在感があるが、ない。アイコニックでありながら、長く、蒲郡の景色の一部として、人々に愛されるベンチ。

Bulging line

松本 茜 / 京都工芸繊維大学

海に浮かんでいるのか、或いは海を囲んでいるのか。陸と海の輪郭線上である蒲郡の地に身を置くとき、図と地が反転を繰り返すようにこんなことを考える。このような人と地の関係の間に、これをより反復させるような図にも地にもなりうるベンチを提案する。

共有する時間

村尾 悠月 / 摂南大学

ベンチを通してかかわりのなかった人同士が同じ時間を共有していく。ある人は読書や睡眠のために横になり、ある人は広場で遊び疲れて休憩をとる。違う目的でも三河湾沿いの風景や風、温かさを共有し、同じ場所で安らぎを堪能する。その想像を形にしたい。

流れ

河合 李英 / 金城学院大学

それぞれが思い思いに過ごす芝生広場。時間の流れと海の波から曲線を用いたデザインを考えた。二つの高さを緩やかに作り、いつもとは違う目線で海を眺めたり、会話をしたりすることができる。低い方は子どもが座りやすい高さとし、子どもの成長も感じられる。

重なりと過ごす

伊藤早紀 / 愛知淑徳大学

設置場所から見る海と陸や、山々の重なりが美しいと感じた。また、蒲郡の地形から、2つの山から海までの曲線をイメージしたベンチを考えた。木目を見せることで重なりをイメージさせ、背もたれを円形にして背中を囲むことで、リラックスできる場所にした。

クマデ

井上樹平 / ものつくり大学

設置場所の目の前には美しい三河湾が広がっており、そこでは潮干狩りが有名である。そこで使う熊手の形をモチーフにデザインをした。ゆったりできる場所を提供したいと考え、このクマデがたくさんの人々をこの地に集める役割を持つものとなればと思い、設計を行った。

ユニティ(unity)

ナディア・ラーマダニ / 徳山工業高等専門

蒲郡という小さな沿岸都市には、海と陸を象徴する2つの霊が手を握り合い、永遠の絆を表す伝説があった。海の手は豊かな漁業と海上貿易を、陸の手は農業遺産とみかん畑を体現しています。 「ユニティ」ベンチは、この伝説にインスパイアされた。木で彫られた1つの手と海を象徴する青い手が握り合う形で、蒲郡の人々の強い絆と自然との調和を象徴している。このベンチに座る人々は、蒲郡の持続的なコミュニティの精神を感じることができます。

わん+U

吉井陽輝 / 徳山工業高等専門学校

名産品アカザエビをモチーフにしたベンチ。“湾曲”したベンチが“お椀”のように卵に扮した 竹島を囲む。“腕“を伸ばしたあなたと合わさり一つのエビと化し“三河湾“を漂う。

時の流れ

木澤拓丸 / ものつくり大学

鳥の鳴き声、海のにおい、壮大な景色、目を閉じながらゆったりと自然を感じるスペースを提供。座るだけでなく横たわってサーフボードに乗りながら時を忘れるベンチ。

むすび

丸山 遥大、梶原 慎 / 日本大学

寸法は200×600×150[cm]、座面の高さが40[cm]で、子供も大人も座りやすい高さになっている。座面幅は最大50[cm]で、ゆったりくつろげる広さ。背もたれの部分は、実用性とインパクトがあり子供の好奇心をくすぐる設計となっている。

TAKESHIMA no bench

桑原啓輔 / 愛知淑徳大学

竹島園地の広場が人々にとって何も考えず、気軽に立ち寄り、ほっとひと息つける休みの場へと変わるベンチをつくる。加えて、「T」型のベンチをつくることで、竹島のシンボルかつ映えスポットとなり、今より多くの人々が訪れたいと思える場へと変える。

髙橋 幹陽 / 東北芸術工科大学

流れ続ける時間、変わり続ける景色、その中で変わり続ける「わたし」人生はわたしの物語である。その長い物語のなかで思い出を読み返えせる「。」次の章の直前の「。」何気ない一文の「。」この場所を訪れた多くの「わたし」にとって「。」になりえるベンチ。

がまぐうも

大嶋唯花、松井宏樹 / 名城大学大学院

豊かな自然と温暖な気候の蒲郡の海の上にも山の上にも街の上にも浮かぶ雲。動物に見えたり食べ物に見えたり、私たちに様々な連想を与えてくれる雲。そんな雲に乗れたら何をするだろうか、何を考えるだろうか。柔らかな形に身も心も委ねてみてはどうだろうか。

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