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「タ」

寄贈者
蒲郡ライオンズクラブ
(創立60周年記念事業)
タイルデザイン
安藤 昇
デザイン・設計
itoto architects
ディレクション
Aichi Artbrut Network Center
設置
2021年11月16日

CONCEPT

文字がアート作品となり、 空間となる。文字の中に身を置いて、 当たり前に存在していた文字の存在について者える。日本人馴染みの美しい文字達は、 中国から漠字が伝えられて以降、 ひらがな、 カタカナと、 カタチを変化させ今日までだとり着いた。 文字は今も変化の途中なのかもしれない。国際化が進み、 アルファベットが現れた。 日本の文字はどうなっていくのだろう。

FEELINGS FROM
CONTRIBUTOR

除幕式・贈呈式 挨拶文

皆様こんにちは、 本日は蒲郡ベンチアート第一号の除幕式・贈呈式に蒲郡副市長大原義文様ならびに蒲郡商工会議所会頭小池高広様はじめ関係いたします多くの皆様にご出席いただき誠にありがとうございます。 蒲郡商工会議所が主導して「蒲郡ベンチアートプロジェクト」が今年の春に立ち上がり、官民一体となった推進体制で蒲郡ベンチアートプロジェクト委員会が発足致しました。十年単位の長期的な計画で、継続して年間いくつかのベンチアートの設置を目指すということでありますが、その第一号として、蒲郡ライオンズクラブがかかわらせていただくことができましたことは、まことに光栄なことでございます。 三河湾を中心とした国定公園を有する観光交流立市がまごおりでは総合計画の観光振興施策に散歩や運動、憩いの場として蒲郡の海岸線を生かした海辺の活用が位置付けられております。そして、多くの市民や観光で訪れる方々に憩の空間を提供し、心豊かに蒲郡の街を楽しんでいただく「海辺のまちづくり」が提唱されておりますが「蒲郡ベンチアートプロジェクト」は若手作家などがデザインしたベンチをインスタレーション作品として海辺に設置し訪れた方々が豊かな時を過していただける場を提供することを目指すものであります。また、地域の自然資源を生かした新しい時代の街づくりを推進して観光蒲郡をより魅力あるものにして地域経済の活性化を図ることであります。

CREATOR

タイルデザイン安藤 昇

安藤昇作品

蒲郡市生まれ。1973年障害者支援施設藤花荘(岡崎市)に入所し、1986年に同施設の工芸班(現絵画陶芸班)で作業を始める。図鑑などを見ながら制作する動物をモデルにした塑像を中心に貼り絵も制作。1999年「第一回生のフロール展」をはじめ愛知県内のさまざまなコンクールで受賞。安藤の制作する動物たちはどこか哀愁を漂わせながらもユーモラスで愛嬌のある表情を見せ、生き生きとした存在感で見るものに迫る。現在は体力低下のため作業の進度が低下し、ゆっくりとした制作活動をしている。

受賞歴 1999年「第1回生の芸術フロール展」を
はじめ愛知県内のさまざまなコンクールで受賞。
2009年「境界なきアート展~響きあうココロへ~」
(豊川市桜ケ丘ミュージアム)出展。
2012年「MO-YA-COアートプロジェクト」出展。
2014年「ボーダレス・アート・コレクション-芸術がほどいてゆく境界-」
(高浜市やきものの里かわら美術館)

DESIGN CONSTRUCT

デザイン・設計itoto architects

itoto architects

『私たちの想い』
私たちの事務所は、以下のことを大切にしています。
“本質的な心地よい空間であること"
"その場所に馴染み、溶け込む建築であること"
長くその土地に存在する建築は、完成したてのその一瞬を楽しむものでなく、住まい手と共に美しく歳をとっていくような変化を楽しめるものであってほしい。
時を経ても風化の美しい、街の自慢になるような建物であって欲しいと考えています。
様々な建築条件、敷地条件、法規、構造、予算等はもちろんの事、当たり前にあるようで、現代では置き去りになってしまっている、光と陰影、素材の質感、自然の変化、敷地の湿度や空気を取入れながら様々なクライアントの暮らしぶり、敷地環境を整理し丁寧に読み解くことで豊かで伸びやかな建築を目指しています。 公式ウェブサイト

DIRECTION

ディレクションAichi Artbrut Network Center

Aichi Artbrut Network Center
公式ウェブサイト
ベンチのこれから

ベンチのこれから

竹島をのぞむ国定公園にアートベンチを設置するプロジェクト。2021年11月完成。
実際にタケシマの“タ”の文字が半分埋まりベンチとなる。2021年10月、まるで空から下りてきたかのようにクレーンに吊り上げられた文字が埋まる。海を眺める公園に置かれたこのベンチは、それぞれの特別な場所となる。 2XXX年、このベンチが“タ”であることを忘れ去られた頃、ベンチが掘り起こされ“タ”の文字が現れる。これは未来に向けた文字の手紙である。

ベンチのこれから

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