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「見果てぬ夢」
Unfinished Dream

寄贈者
蒲郡ロータリークラブ創立70周年記念事業
株式会社近藤製作所
三河湾ネットワーク株式会社
設計
竹山 聖/設計組織アモルフ
施工
鈴中工業株式会社
設置
2024年3月3日

CONCEPT

豊田喜一郎のトレードマークは丸いメガネでした。
メガネを通していつも遠い未来を、大きな夢を見ていました。
夢見る巨大なメガネが台地に突き刺さり、そしてそのカケラが残される。
このベンチに座ると、喜一郎の見た夢のカケラが見えるかもしれません。
Kiichiro Toyoda's trademark was his round eyeglasses.
Through these eyeglasses, he was always dreaming about the distant future
and envisioning great fantasies.
These giant dreaming glasses have been embedded in the earth, and a part of them remains.
If you sit on this bench, you might be able to see fragments of Kiichiro's dreams.

ベンチのこれから
ベンチのこれから

CONSTRUCT

設計竹山 聖/設計組織アモルフ

竹山 聖

竹山 聖 / Kiyoshi Sey Takeyama
1977年京都大学を卒業し、東京大学大学院に進学。原広司の下で修士課程を修める。大学院在学中の1979年に設計組織アモルフを創設して設計活動を始める。並行して様々なメディアで批評活動を展開。1983年に株式会社設計組織アモルフを設立、代表取締役就任。1992年から2020年まで京都大学で教鞭をとり、毎年学生たちと都市の原形を辿る旅を続けるとともに、現代都市ヴィジョンを提案。2014年には一般社団法人日本建築設計学会を立ち上げ、初代会長に就任。これまで吉岡賞、アンドレア·パラディオ賞など数多くの賞を受賞。代表作は『瑠璃光院白蓮華堂』、『強羅花壇』、『べにや無何有』など。 公式ウェブサイト

ベンチのこれから

Episode:釣れぬところに連れて行け
Take Me Somewhere the Fish
Don’t Bite

新たに自動車産業に参入し、苦労する日々を送っていた豊田喜一郎。
悩むと仲間とよく蒲郡の海岸に釣りにやってきた。
糸を垂れると面白いように釣れる。
さぞ喜んでいるかと思いきや、こう一言。
「釣れぬところに連れて行け」
釣りに来たのはゆっくり考え事をするために来たのだから、と。

Although Kiichiro Toyoda newly entered the automobile industry, he was having a hard time every day. When he was worried and stuck, he often went fishing with his friends to the coast of Gamagori. Having cast the line, he caught fish one after another.
He seemed to be enjoying fishing, but he said only this.
"Take me to a place where you can't fish."
The reason he went fishing was to think things through.

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